2006年06月24日

中田英寿について

自称日本代表ファンである。サッカーにしろ、バレー、野球と国内リーグには興味がなく、五輪や世界大会のときに日本代表の試合は応援するので、日本代表ファンといった方が正確である。

サッカーに限れば、カズのおかげでイタリアサッカーから欧州リーグに関心を持つようになった。中田英によりその気持ちが増幅したのは言うまでもない。チームで言えば、バルサファンである。だから、サッカーについては世界レベルのプレーは分かっているつもりである。自信、サッカーをやっていた訳ではなく(小学校の時に放課後クラブでやっていたが、経験にもならんだろう)、戦術については理解不足もあるが、選手個々の技量についてはそのレベルの違いは分かるつもりでいる。

前置きが長かったが、ドイツW杯での中田英に対して様々な評価が出ているので、自分の思いも書こうと思ったのである。

結論から言うと、中田英はよくやったと思う。
プレーから態度振る舞いまですべてについてである。日本代表の中にいて中田英は宮本と並んでチームを引っ張る立場にいた。選手に任せるジーコ下においては、トルシエ時代よりもその出番は多かったと思う。

中田英のキャプテンシーから言うと、あえてチームに警鐘を鳴らし続けていたことをまず評価したい。海外組である中田英は、欧州リーグにおいて世界レベルを実感している。この体験を国内組に必死で伝えようとしていたに違いない。しかし、海外組を重宝するジーコ采配への不満と、親善試合において海外組との連携の問題が生じたことから、国内組と海外組の距離は離れる状況になり、中田英の訴えが真に受け止められる状況にはならなかった。海外組抜き(俊輔を除き)で優勝したアジア杯を機に、さらに溝が深まった。一人苦言を呈する中田英はチームの中でより孤立するようになった。

でも、チームはW杯アジア予選で苦戦を強いられ、世界で最も早く本大会出場を決めたチームと言われるほど力のあるチームではなかった。一つ間違えば、1次予選で敗退の危機もあったチームである。それを一年前に語っていたのは中田英である。その言葉に奮起したかは別として、その後のコンフェデレーションズカップでギリシャ戦の勝利と、あわやブラジルに勝利しかけたことで、中田英はチームの成長を信じたのだろう。自分が苦言を呈してきたことにある確信を得たのかもしれない。だからではなく、中田英の性格からして仲良しごっこはできなかったのだろうが、彼はチームにダメだしすることを続けた。

でも、W杯本大会の日本代表を見る限り、中田英の言葉はチームメートに伝わっていなかったと言わざるを得ない。でも、中田英は間違っていないと私は思う。彼も言っていたように、最後は個人が実行することだからである。仮に中田英が苦言を呈していなくても、結果は同じであっただろう。そういう意味では、まだ警鐘を鳴らし続ける者がいる方が、今後の可能性につながるというものである。おそらく、今回の日本代表を見たこれからの世代達は、全く日本が世界に通用しないことを実感したに違いない。そして、中田英が単に根拠もなく警鐘を鳴らしていたのではないということも。

今日の日刊スポーツに平山相太のコメントが載っている。
「圧倒的な力の差に、ただただ驚いた」
「世界にもまれる機会を増やさないといけない」
「僕はまだ足りません。厳しい環境でスキルアップを求め続けます」

頼もしい限りである。
中田英のチームに対する評価が間違っていなかったことは、若い選手に活躍の場を世界に求めることの重要性を明確に発信したに違いない。宮本のように対話によって集団をまとめることも一つの方法だが、海外組と国内組という溝ができた今回に限って言えば、適切ではなかったのではないか。小笠原や柳沢がW杯出場のために、あえて海外での挑戦をやめてJリーグを選んだことに、ジーコを含めた今回の日本代表の実態が現れていたのではないか。


中田英のプレーは、川口とともにとても気持ちがよいものであった。気持ちが表れていたのである。W杯では、最低限実力を出し切らないと、勝てないということを真剣に思っている者のプレーであった。2人以外では稲本が頑張っていた。ジーコの秘蔵っ子の醜態は書くまでもない。正直、ブラジル戦の先発では調子が出ない中村を下げて、中田英を司令塔に、小野と稲本をボランチとして起用して欲しかった。

最後に試合後のインタビューについてである。中田英は子供だとか、インタビュアーを擁護する意見もあるが、私はあれでいいと思う。実際、インタビュアーにはがっかりした。しょうもないことを聞くな!とマジで思った。そら中田英も呆れるよ。でも視聴者のために中田英に大人の対応をして欲しかったという意見もあるが、そこまで丸くなって欲しくない。上っ面のコメントなんて逆に聞きたくない。インタビューでは、中田英に評論して欲しいんではなく、中田英が何を考え何を思っているかを知りたいのだ。選手それぞれ違ったインタビューの対応でいいんだよ。全員同じような優等生のコメントなんていらない。中田英のインタビュアーに対する「話聞いてます?」というコメントに彼の感情が表れていて、それでいいと思うし、これまでの彼の境遇を顧みた時にその対応は決して避難されるものではないと考える。

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posted by 京(けい) at 11:28| 京都 | Comment(4) | TrackBack(1) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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